経済3団体共催の新年祝賀会で挨拶する安倍晋三首相(左端)と経団連の米倉弘昌会長(右端)ら=7日、東京都千代田区の帝国ホテル【拡大】
この日は経済3団体に加え、各業界団体の賀詞交歓会も都内で開かれ、参加した経営トップは「経済再生」に向けた安倍政権の施策に大きな期待を寄せた。一方で、民間企業としても技術力向上や新産業の育成を通じ競争力回復を図る決意も新たにし、官民が歩調を合わせて景気浮揚やデフレ脱却に取り組む姿勢を鮮明にした。
「縮小均衡が続く日本経済も、政権交代によって一生懸命に頑張ろうという機運がようやく高まってきた」。トヨタ自動車の豊田章男社長は、安倍政権が「3本の矢」の政策で円高やデフレからの早期脱却を目指す姿勢を高く評価し、三井不動産の岩沙弘道会長も「今年は日本再生元年になる。パラダイム・シフト(劇的な変化)のタイミングだ」と強調した。
安倍政権への期待が大きいのは、経済財政諮問会議を復活し、経済政策の司令塔として日本経済再生本部を設けるなど、政権が景気浮揚や中長期の成長力強化を重視しているからだ。