経済3団体共催の新年祝賀会で挨拶する安倍晋三首相(左端)と経団連の米倉弘昌会長(右端)ら=7日、東京都千代田区の帝国ホテル【拡大】
とはいえ「企業が活力を取り戻さなければ、経済の再生はおぼつかない」(経済同友会の長谷川代表幹事)。経団連の米倉弘昌会長も「過度に政府に頼らず、自らの活力を強化すべきだ」と戒める。
JFEスチールの林田英治社長は「技術面で世界トップであり続けることが成長力強化に欠かせない」と指摘。ローソンの新浪剛史社長は「日本が世界に強みを持つ技術、分野で新たな産業を興せば雇用は創出できる」と意気込んだ。
「日本の強みをもう一度海外に発信したい」(日産自動車の志賀俊之最高執行責任者)という願いの実現は、政府と民間の両輪がうまく回るかにかかる。
経済再生に向けた主な企業トップのコメント
≪豊田章男・トヨタ自動車社長≫
資源のない日本だからこそ、一丸となって新たな価値づくりに取り組むべき
≪志賀俊之・日産自動車最高執行責任者≫
安倍政権には金融緩和などで「実行力」を期待する。日本の強みを発信したい
≪佐々木則夫・東芝社長≫
企業はグローバル化を進め、価格競争にも勝たないといけない
≪川村隆・日立製作所会長≫
安倍政権には規制改革を進めてほしい。企業はグローバルな変革が必要だ
≪佐藤康博・みずほフィナンシャルグループ社長≫
成長戦略を実行に移すことが大事で、金融機関としても支える
≪小林健・三菱商事社長≫
原発の安全はもちろん、中長期的なエネルギー政策の策定が欠かせない
≪鈴木敏文・セブン&アイ・ホールディングス会長≫
経済成長の道筋を示し先行きに安心感を持たせるべき。企業は課題に挑戦を
≪新浪剛史・ローソン社長≫
子育て世帯の収入増など政府に求めることを、企業自らもやるべき