小林製薬が今春発売する新製品の一部。「熱さまシート」などの既存ブランドに付加価値を付け、ラインアップを拡充する=9日午後、東京・丸の内の東京国際フォーラム【拡大】
日用品メーカーの小林製薬は今春、新製品27品目を全国発売する。初年度の売り上げ目標は66億4000万円。既存ブランドに新しい付加価値を付けるなどして、新製品の売上高に占める割合(寄与率)を現状の約5%から10%に引き上げる。
衣服の脇部分に貼って汗染みを防ぐ「あせワキパッド Riff(リフ)」に男性用を加えたり、額などに貼る冷却シート「熱さまシート」に首もと用を追加したりして、既存ブランドのラインアップを拡充する。
注力製品は、肩こりに悩む女性向けに開発した「アンメルツ ほぐタイム マッサージ乳液」▽肌着などに吹きかけて汗などの臭いを防ぐスプレー「デオインナー」▽ヒノキなどの香りの部屋用芳香剤「消臭元 木のある生活」-の3品目。
同社の小林章浩専務は9日、東京都内で開いた説明会で「一般用医薬品市場の停滞などで厳しい環境だが、追い風が吹く花粉症や暑さ対策などの市場で付加価値製品を強化し、競争優位を確立したい」と述べた。