いすゞ自動車は10日、米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)と、タイ、中東などで需要が伸びているピックアップトラックの次世代モデルを共同開発することで協議を始めると発表した。
いすゞがタイで年30万台生産し、世界100カ国に輸出している1トン積みクラスのピックアップトラック「D-MAX(ディーマックス)」の後継車を開発する。いすゞのディーゼルエンジンと、GMのハイブリッド(HV)技術を組み合わせた最新の環境技術が採用される見通し。
GMといすゞは、GMが経営難に陥った2006年に資本提携を解消。欧州市場でのディーゼルエンジン供給などは打ち切ったものの、エジプトや南アフリカで計約4万7000台の乗用車や商用車の生産を両社出資の合弁会社で行っているほか、南米では共同販売する関係を現在も継続している。