いすゞが02年に市場投入したディーマックスも、GMが、いすゞから同車搭載のディーゼルエンジンの供給を受けたピックアップトラック「シボレー コロラド」を北米などで販売。11年の全面改良時には、両社で車体を共同開発してきた経緯がある。
ピックアップトラックは商用に加え、乗用車としても人気が高く、成長が続く新興国で需要が伸びている。
GMは、好調な中国販売などで業績が改善してきたため、いすゞとの提携関係を再び拡充し、主力の北米や中国以外での世界販売を拡大させたい考え。資本提携の復活も視野にいすゞと交渉を続けているとみられる。
ただ、いすゞ側は、市場ごとに現地メーカーや総合商社などと組んで生産販売していく方針で、GMとの資本提携よりも自主独立路線を維持しながら緩やかな提携を続ける方がメリットが高いとみており、「復縁」には慎重な姿勢をみせている。