東京電力が公開した「給電技能訓練センター」の訓練室=10日、東京都荒川区【拡大】
東京電力は10日、社員が発電所への運転指示や停電時の緊急対応訓練を行う「給電技能訓練センター」(東京都荒川区)を報道陣に公開した。
模擬訓練は、埼玉県内に航空機が墜落して高圧送電線が切断されたとの想定で行われ、指令担当者は安全確認しながら停電エリア周辺の遮断機でスイッチ操作を行い、約25分で停電を全面復旧させた。
訓練センターは1984年に開設され、本店や支店など計13カ所の給電担当者計約350人が定期的に訓練を実施。2009年に新設された現在のセンターでは、天候不順などもシミュレーションして非常時対応能力を向上させている。
政府は、電力会社が一括して担っている発電と送電事業の分離を検討しているが、東電の訓練担当者はこれについて、「停電の早期復旧などには発送電双方の円滑なコミュニケーションや厳格なルールが必要になる」との見方を示した。