みそ製造大手のマルコメ(長野市)は、第2の収益の柱として注力するコウジ製品の普及を目指し、レシピ本を監修した。コウジ利用法や調理への活用法を社内募集した結果をまとめたもので、コウジに対するハードルを下げ、調味料市場でのコウジ製品定着を狙う。
11日に発売される「マルコメの糀(こうじ)レシピ~しょうゆ糀と塩糀のチカラを活かした81品~」(ワニブックス、1200円)は、マルコメ監修のレシピ本としては3冊目。今回はコウジ調味料ブームの火付け役となった塩コウジと、口コミ人気が高まるしょうゆコウジの2品目に絞った。
レシピは和洋中など計81品をそろえ、「塩糀ペペロンチーノ」や「塩糀カプレーゼ」などイタリアンも登場する。肉料理や小鉢、スープ・鍋など素材や目的別に並べ、塩コウジの作り方なども掲載する。
マルコメは2012年にコウジの統一ブランド「プラス糀」を立ち上げて商品を次々投入し、26品目にまで拡大した。市場参入も増え、コウジは一過性のブームではなく、調味料として定着したかに見える。