◯日本の出版文化のため
--著作隣接権は出版社と著作権者の対立構造で捉えられがちだ
「それは間違った捉えられ方だ。書店なども含む日本の出版文化の維持発展をどうするかに関わる問題だ。電子書籍市場は、従来の紙の本と状況が異なり、グローバル性があり、海外企業が多く参入してくる。今までのように、作家と出版社がどのような契約を結んでいるかが曖昧で、権利関係が不明確な状況では、海外企業に対して著作権者や出版社の正当な権利を主張するのが難しい。デジタル化の速度に遅れずに、出版物流通を健全にしていかないと、出版文化が成り立たず、外資に食い荒らされてしまうかもしれない」
赤松健氏、「必要」の合理的理由ない
●良く知らない人が多い
--著作隣接権について、作家や漫画家などの著作権者の理解は進んでいるのか
「名前を聞いたことはあるという人は増えていても、作家や漫画家など著作権者のうち、おそらく80%程度の大多数は『良く分からない』と思っているのではないか。残る20%のうち、19%は反対し、1%が賛成しているような構図だと思う」