トラブルで運航停止になった全日空のB787=16日、東京・羽田空港【拡大】
全日本空輸がボーイング787の運航停止に伴い、2月18日まで国内線、国際線合わせ1日当たり30便程度の欠航・減便計画を策定していることが25日、分かった。
当初は早期の運航再開を見込み、減便計画の公表は数日単位にとどめてきたが、運航停止の長期化懸念が強まり、再開まで数カ月はかかるとみて方針を変えた。ダイヤの変更も検討している。
同日、29~31日に計88便を減便すると発表した。16日に高松空港に緊急着陸し、直後に日米航空当局から運航停止を指示されてから、累計で約450便を欠航することになる。
トラブル発生以前はB787を1日当たり約60便運航していた。停止以降は、大型機B777、中型機B767などをやりくりし欠航を30便程度にとどめていた。また運航再開は早いとみて、これまでは3日程度先までの減便計画にとどめてきた。
しかし、日米当局による調査でもバッテリー損傷の原因はほとんど解明できていない。対策も不明で、運航停止の長期化懸念が強まっている。