トラブルで運航停止になった全日空のB787=16日、東京・羽田空港【拡大】
アジア太平洋地域の格安航空会社(LCC)の経営陣らが情報交換する「世界LCC会議」が31日、シンガポールで開幕した。リチウムイオン電池の不具合で運航停止が続く米ボーイング787をめぐり、導入計画がある各社から発言が相次いだ。
LCCで世界初のB787導入計画があり、傘下に日本法人を持つ豪ジェットスター・グループのデビッド・コズカーCCO(最高商業責任者)はフジサンケイビジネスアイの取材に対し、「ボーイングと緊密に連絡を取り合っており、導入計画の変更などの心配はしていない」と述べた。
また、成田-シンガポール線を運航するシンガポール航空子会社、スクートのキャンベル・ウィルソンCEO(最高経営責任者)は、2014年11月にB787の初号機を受け取る予定があるとした上で「ボーイングを信じており、計画に大きな変更点はないだろう」との認識を示した。同会議には、日本から全日本空輸系のピーチ・アビエーションの関係者も参加する予定。(シンガポール 西川博明)