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全日空、中期経営計画の公表見送り　Ｂ７８７運航停止の影響拡大 (1/2ページ)

2013.1.31 07:00

トラブルで運航停止になった全日空のＢ７８７＝１６日、東京・羽田空港【拡大】

　全日本空輸が、２月初旬をめどとしていた新年度からの中期経営計画の公表を当面、見送ることが３０日、分かった。

　戦略中型旅客機と位置づけるボーイング７８７でトラブルが多発、当局の指示で運航再開にめどが立たないため。Ｂ７８７問題では来月１８日までの減便を決めるなど影響が拡大しているが、経営戦略にも狂いが生じ始めた。

　新中期計画は、今年４月に移行する持ち株会社体制下での経営の基本路線や戦略展開をまとめる。当初、２月初旬に開く投資家やアナリスト向け説明会で公表する予定だった。

　計画では「採算性を重視した筋肉質な体質によって攻めの経営を進める」（首脳）といった大きな方向性を示しており、この方針は変えない。