三井物産が手を組むチリのサケ養殖大手マルチエキスポートの水揚げ現場【拡大】
サケ養殖の生産量トップは現在ノルウェーで、チリはその約半分の年50万トン規模だが、養殖のための海面に余力があるチリには他社も熱い視線を注ぐ。三菱商事は11年にチリの養殖会社を総額100億円で買収。丸紅も同国の提携先との関係強化を模索している。
エビの養殖事業も盛んだ。三菱商事はタイの食品大手と提携して現地で事業化に乗り出したほか、双日もインドネシア企業と合弁で養殖事業を立ち上げた。背景には、中国でお祝いに欠かせないエビの消費量が急拡大していることがある。天然と養殖を合わせたエビの年間世界需要700万トンのうち、中国は4割弱を占め、この10年で2.2倍に増えたという。
資源確保と同時に、販売ルートの確保も急ぐ。アラスカのサケ加工工場を買収した丸紅は昨年6月、オランダの水産販売会社を買収し、今後は最大市場の中国ルートも築きたい考え。