マネー情報誌などが並ぶ三省堂書店神保町本店の雑誌売り場=8日、東京都千代田区【拡大】
大胆な金融緩和などを柱とする経済政策「アベノミクス」への期待を背景に円安・株高が続く中、投資家向けのマネー情報誌が思わぬ“特需”に沸いている。専門誌のなかには最新号が完売したケースもあり、スマートフォン(高機能携帯電話)の普及が逆風となり、部数減に頭を悩ませる雑誌業界にも、投資熱の高まりが波及している。
発行部数12万部と月刊マネー情報誌で最大の「ダイヤモンド・ザイ」(ダイヤモンド社)は「2013年の最強日本株番付」を特集した最新の3月号が売り切れる書店が続出している。
「新内閣の発足が株式市場の転換点になり、年明けから雑誌の売り上げも伸びたが、予想を超えていた」とうれしい悲鳴。会社の業績予想などを掲載する季刊誌の「会社四季報」(東洋経済新報社)も、新春号の実売部数が前号比で5割増と絶好調だ。