大手2社のビール類シェア【拡大】
サッポロHDは国内酒類の営業利益も前期比19.2%減と大幅な減益。「積極的に販売促進費を投じたが、ビール類や清涼飲料の販売が振るわなかった」(上條努社長)と反省する。
一方、低価格のRTD(缶チューハイなどの低アルコール飲料)の新商品に力を入れたサントリーHDやアサヒグループHDの業績は堅調に推移。
第3のビール「金麦」などが好調だったサントリーHDは、国内のビール・スピリッツの売上高は前期比4.9%増。「アサヒドライゼロ」を投入したアサヒグループHDは酒類事業の売上高を0.2%増の9440億円、営業利益を12.2%増の1133億円と伸ばした。各社は今後、定番ブランドの強化や生産効率の向上で、利益率改善に力を入れる。
≪ビール大手4社の2012年12月期連結決算≫
企業名 売上高 営業利益 最終利益
キリンHD 2兆1861(5.5) 1530 (7.1) 561 (7.6倍)
サントリーHD 1兆8515(2.7) 1077 (▲5.6) 366(▲41.5)
アサヒグループHD 1兆5790(8.0) 1084 (1.2) 571 (3.8)
サッポロHD 4924(9.6) 144(▲23.7) 53 (70.4)
※単位:億円。カッコ内は前期比増減率%、▲はマイナス。サントリーHDは非上場