バンダイナムコゲームスが取り組むエコアミューズメントの認定基準の表【拡大】
同ゲームは、乗り物が集まっているゲーム画面の中からお題の乗り物を探してタッチして答える内容で、画面には液晶、照明には発光ダイオード(LED)など消費電力の少ないものを使用。各部品は素材名を刻印、リサイクルを考えて部品は取り外しやすい設計にすることで、4基準のうち3つをクリアした。
各部署に理念を説明
しかし、当初は開発や製造現場から「作業が増える」「開発時間やコストがかかる」などと取り組みへの不満が続出した。「ゲーム業界では『おもしろさ』『楽しさ』が優先され、環境は二の次という風潮があったから」と平チーフは振り返る。「環境への取り組みが商品の安全性へ直結し、消費者の信頼をつかむことができる」との理念を各部署に説明に回り、地道に理解を広げていった。
同社は今後発売するゲーム機はすべてエコアミューズメント認定製品にする方針だ。ただ「液晶化やLED化などの省エネ化はもはや当たり前で、さらなるエコ化への技術革新が見当たらない」(平チーフ)などの課題も横たわっており、メーカーの知恵と工夫が求められる。(西村利也)