大きな文字やアイコンが特徴の富士通の「らくらくスマホ」の操作画面【拡大】
富士通が、フランスの大手通信会社、フランステレコムを通じて、高齢者や初心者向けのスマートフォン(高機能携帯電話)を年内に仏国内で販売することが18日、分かった。同社はスマホで先進国の海外市場に参入する計画を明らかにしていたが、仏進出が軌道に乗れば、英国など欧州の他の国や北米などでも展開したい考え。
フランスで販売するスマホは、高齢者や初心者らをターゲットした「らくらくスマートフォン」をベースにした機種。らくらくスマホは、文字表示を大きくしたり、タッチパネルに触れるとボタンを押すような感触が得られるなど操作性を向上させ、国内では高齢者を中心に販売を伸ばしている。
富士通は従来型携帯電話を中国などでテスト販売をしたことがあるが、スマホを本格的に海外販売するのは初めて。
調査会社MM総研の調べによると、2012年度上期(4~9月)の富士通の携帯電話の国内シェアは17.7%とアップルに次いで2位で、スマホに限っても2位と高いシェアを維持する。