ルネサス「下請け体質」脱却が急務 不採算事業のリストラも課題 (2/3ページ)

2013.2.23 08:00

  • ルネサスエレクトロニクスの新社長への昇格が固まった、鶴丸哲哉取締役

 革新機構は必要であれば500億円を上限に資金を提供することも決めており、官民で最大計2000億円を支援する。

 ルネサスは自動車や家電を制御する半導体「マイコン」に強みがあり、自動車向けでは世界シェア4割超とトップ。

 それでも13年3月期の最終損益が1760億円の赤字見通しと低収益にあえぐのは、自動車メーカーなど大口顧客の要望に応じ、多品種を低価格で納める「下請け」に甘んじてきたからだ。

 「売上高でかなりの比率を占める」(赤尾氏)というトヨタなどの大口取引先8社が株主となることで、この関係がそのまま残りかねない。また、株主が増えることで、リストラなどの意思決定が遅れることも懸念される。

不採算のシステムLSIのリストラは喫緊の課題

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