「レンズ交換式カメラで超小型のカメラを開発したいという思いは15年ごろからあった」と、若代氏は振り返る。
しかし、当時の半導体の性能などを踏まえれば、「名刺大」まで小型化するのは難しい状況にあった。経営的にもHOYAとの合併を経て、23年10月にリコー傘下に移るなど、揺れ動いた。
もっとも、リコーは、特徴あるデジカメ開発に理解を示した。また半導体も時代の流れの中で進化。さらにカメラに小型化を求めるニーズの高まりなどで開発に向けた土壌は整った。
Q10は23年秋に本格開発に着手。前機種「Q」のバージョンアップという位置付けだが、Qにはなかったカラーバリエーションや、写真の色合いを鮮明にできる画像処理機能も追加。満を持して発売した。Q10について、リコーの近藤史朗社長も「使いやすい良いカメラ」と太鼓判を押す。