会見した全日空の伊東信一郎社長(左)と事業会社の全日空社長に就任する篠辺修副社長=1日、東京都港区の全日空本社【拡大】
全日本空輸の伊東信一郎社長は1日に会見し、米ボーイングの最新鋭機「787」の運航停止による影響について、「何かを大きく変えるほど影響は出ていない」と述べた。導入計画の変更についても「現時点では考えていない」と否定した。
全日空はB787の運航停止で1月に14億円の減収となった。ただ、2月以降については「ダイヤを事前発表し、前後の便に振り替えているので影響は当初ほど出ていない」とし、利益への影響は収入以上に小さいとの見通しを示した。
一方、「顧客に迷惑をかけないため、あらゆる手で事業計画に影響が出ないようにしている」と説明。来年度に予定する小型機「B737-800」など6機について、受け取り時期の前倒しを要請しているほか、3月から5月に退役予定の「A320」など4機については6月以降に遅らせる方向で調整に入った。
会見では、ボーイングのレイモンド・コナー民間航空機部門社長が2月27日に同社を訪れたことも説明。