東京・築地市場で初競りで並べられた冷凍マグロを横目に競りの時刻を気にする?ちびっ子。マグロは子供たちの大好物だったはずだが…1月5日、東京都中央区(財満朝則撮影)【拡大】
東日本大震災で壊滅的になった東北の漁業の影響を懸念し、水産商社が冷凍サーモンの輸入を増やし回転すしなどでキャンペーンしたこともマグロ消費の低迷を招いた。
厳しい漁師
価格の低迷に苦しむのは国内の漁師たちだ。メバチの産地でもある千葉・勝浦漁協によると、メバチの近海の漁獲量は少なく、サーモン人気や輸入増に押される。さらに、原油価格の高止まりで、漁船の燃料費が経営を圧迫する。
青森・大間漁協でも「漁に出ても必ず獲れるものでなく、燃料費がかかっても収入ゼロということもある」と話した。(伊藤鉄平)