米アップルの電子書籍サービス「iBookstore」の画面【拡大】
米アップルは6日、同社の電子書籍サービス「iBookstore(アイブックストア)」で日本語書籍の販売を始めた。講談社や文芸春秋など大手出版社と連携し、新刊本を含めて数万点の小説や漫画などを配信。米アマゾン・コムなども既に日本で電子書籍サービスを始めているが、タブレット端末のシェアで優位に立つアップルの参入で、ユーザーの囲い込み競争が一段と激しくなりそうだ。
アップルのサービスでは、無料の専用ソフトを同社のタブレット端末「iPad(アイパッド)」やスマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」などに取り込んだ上で書籍を閲覧できる。
配信作品は村上龍氏や横山秀夫氏といった著名作家の小説をはじめ、尾田栄一郎氏の「ONE PIECE(ワンピース)」などの人気漫画、さらに音声付きの絵本などもそろえた。
インターネット上で情報をやり取りする「クラウドコンピューティング」に対応し、タブレットで読みかけた電子書籍の続きをスマホで読めるなど端末間の連携も基本的に可能だ。