米アップルの電子書籍サービス「iBookstore」の画面【拡大】
もっとも、サービスの核となる日本語書籍の数では見劣りする。コンテンツの定義の違いから単純比較は難しいものの、専用端末などの「キンドル」シリーズを展開するアマゾン・コムは8万8000点以上、「コボ」シリーズで2012年7月に参入した楽天は12万4400点以上としており、当初は数万点にとどまるアップルとの差は大きい。
ただ、アップルは「紙の本としても出版社が流通させる優良な書籍だけを扱っている」と、質の高さを強調。専用端末と違い、アイパッドなどの端末は音楽や動画、豊富なアプリ(応用ソフト)といった多彩なコンテンツを利用できることから「端末やサービスの使いやすさ、楽しさで勝負したい」とする。
ソニーが12年10月に専用端末「リーダー」の新機種を発売し、凸版印刷グループも端末「リディオ」を12月に投入するなど国内勢も負けていない。国内、海外勢が入り乱れる中にアップルが加わり、日本の電子書籍サービスは、いよいよ淘汰(とうた)をかけ争う状況に入った。(是永桂一)