ソーラーパネルと植物プラントドームを見渡す半谷栄寿さん=福島県南相馬市(半谷さん提供)【拡大】
福島県南相馬市で太陽光発電と植物工場を組み合わせた事業が11日に始動する。地元自治体とともに計画を主導するのは東京電力の元執行役員だ。原発事故による風評被害の克服とともに、復興を担う次代の人材育成に役立てることを目指す。
2000枚を超えるソーラーパネルの傍らの真っ白なドーム形植物工場は、近未来的な雰囲気さえ醸し出す。同市原町区の「南相馬ソーラー・アグリパーク」は、津波で浸水した約2.4ヘクタールの敷地に建設された。
太陽光発電は出力500キロワット。発電した電気は隣の植物工場でレタスなどの葉物野菜を栽培するのに使われる。毎日約900株の野菜を出荷し、地元スーパー「ヨークベニマル」が販売する計画だ。
東京電力福島第1原発から30キロ圏内にある原町区では、一部を除き2014年度まで営農自粛が要請されている。だが、植物工場では土を使わず、懸念される放射性物質の影響はない。
発電施設などを運営する福島復興ソーラー社長の半谷栄寿(はんがい・えいじゅ)さん(59)は、原発事故について「心から申し訳ない思いだ」と心情を吐露する。