海に浮かぶ浮体式洋上風力発電のイメージ図【拡大】
メガソーラーの建設も相次ぐ。JX日鉱日石エネルギーは津波被害を受けた宮城県多賀城市のタンク置き場の跡地を再利用し、3月初めに出力1000キロワットのメガソーラーの運転を開始。東北電力も子会社を通じ、岩手、宮城、福島の沿岸部を中心にメガソーラーを建設する計画だ。津波の浸水被害を受けた土地の有力な利用方法として拡大が期待される。
◆コスト削減急務
再生エネルギーの取り組みを後押ししているのは、政府が昨年7月に始めた固定価格買い取り制度だ。太陽光や風力で発電した電気を一定の価格で買い取ることが電力会社に義務付けられ、火力などに比べて発電コストが高くても安定した収益が見込めるようになった。
ただ、本格的な普及には課題も少なくない。洋上風力では漁業協同組合が漁場への影響を懸念しており、地元関係者の理解が欠かせない。洋上から地上への送電線の整備も必要だ。また、陸上風力の買い取り価格が1キロワット時当たり23.1円なのに対し、洋上風力は「現状では1.5~2倍でないと採算がとれない」(丸紅)とされ、コスト削減も急務となる。
◇
≪東北地方で進む主な再生可能エネルギーの開発≫
丸紅、三菱重工業、東大など
福島県沖 浮体式洋上風力発電設備の実証試験を今夏開始
コスモ石油
福島県 出力約3万キロワットの風力発電所を今年前半に着工
JX日鉱日石エネルギー
宮城県多賀城市 出力1000キロワットの大規模太陽光発電所(メガソーラー)の運転を3月初めに開始
東北電力
岩手、宮城、福島3県の沿岸部など メガソーラーの建設を計画。岩手県久慈市で出力1400キロワットの発電所を3月中に着工
日立製作所、丸紅など
宮城県岩沼市 メガソーラーの建設を計画