第3極2陣営 早期の連携も必要
ただ、新OSはもう一つ存在する。タイゼンと同様にHTML5ベースのOS「Firefox(ファイアフォックス)OS」だ。非営利団体モジラ財団傘下のモジラが開発するこのOSは、サポート表明企業がタイゼンよりはるかに多く、MWCでも注目を集めた。
通信事業者はKDDI、ドイツテレコム、チャイナユニコムなど18社、端末メーカーは韓国LG電子、米クアルコム、中国ZTE、ソニーモバイルコミュニケーションズなど6社。今夏にはスペインテレフォニカがブラジルやメキシコ、ハンガリーなど各国で販売すると表明。タイゼンよりビジネス展開で先行している。
ファイアフォックス陣営に名を連ねるKDDIの石川雄三取締役執行役員専務はMWCで、「タイゼンはメーカーが開発を主導しているため、垂直統合になりやすい」とファイアフォックスを選んだ理由を説明した。