「まるでブロードウェーのショー」と米メディア関係者を驚かせた演出も、やはり派手な発表イベントを得意芸とするアップルのお株を奪うものだった。サムスンが最大のライバルを強烈に意識した仕掛けなのは明らかだ。
サムスンは米市場での携帯電話の宣伝広告費に昨年約4億ドルを投入。前年の実に5倍で、アップルの約3億3000万ドルを上回った。ギャラクシーS4は画面に向けた視線や指の動きを感知する画期的な機能も売り物だが、米紙ウォールストリート・ジャーナルは「マーケティングでアップルとの魅力の差を埋めつつある」と指摘する。
新モデルで迎撃
世界のスマホ市場でサムスンは3割のシェアを握り、2割のアップルをしのぐ。だが米国だけみれば、「iPhone(アイフォーン)5」を擁するアップルが4割に対してサムスンは2割と水をあけられており、サムスン幹部は「米市場でのシェア上昇はブランド力を高める上でも欠かせない」と腕まくりする。
冒頭でサムスンの「本気」を感じたと書いたのも、“敵地”の米市場でアップルを本気でまくろうとする意気込みが伝わってきたからだ。