シャープ・パナ、製品開発に活路 鉄道・不動産と連携、生活スタイル提案 (1/2ページ)

2013.4.4 09:00

 薄型テレビの販売不振などで業績が低迷する国内家電大手のシャープ、パナソニックがそれぞれ、鉄道・不動産各社と組んで実際の住宅を使った「新たな生活スタイル」を提案するための実験を進めている。両社とも実験成果を今後の製品づくりに生かす方針で、新たな“活路”を見いだしたい思惑も働く。

 「電車はどう?」「東急各線は平常通り運転しているよ」

 問いかけに言葉で答えているのは、シャープが昨年発売したお掃除ロボット「COCOROBO(ココロボ)」だ。

 同社は4月から、東急電鉄の新築賃貸マンション「スタイリオ品川中延(なかのぶ)」(東京都品川区)で、お掃除ロボットを使った日本初の音声情報サービスの実験を始めた。通常の市販品と違った特別仕様品で、ロボットと“会話”をすることで、ロボットがインターネットから天気やニュース、東急沿線などの各種情報を探し出し教えてくれる。

東急は「住宅生活者の声を今後の住まい作りに生かせる」と説明

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