スマートフォン(高機能携帯電話)の普及で、デジカメは市場縮小に直面する。ソニー自身、2012年度は四半期の決算発表のたびに出荷台数の下方修正を余儀なくされた。
ただ一方で、「スマートフォンに撮れない写真を撮ることができるカメラの需要は増える」(野上氏)。そこで、ソニーはサイバーショットやレンズ交換式デジタル一眼カメラ「α」シリーズで高付加価値モデルを充実させている。
そのソニーのデジカメを象徴するのが“電子の目”といわれる「CMOS(相補型金属酸化膜半導体)イメージ(画像)センサー」だ。自然界の光の情報を電気信号に変えるのに不可欠なキーデバイスで、画像(映像)の解像度やきめ細かさはどんなセンサーを使うかで決まるといっても過言ではない。
事実、RX-1は従来のコンパクトデジカメの30倍以上の大きさである約2430万画素のCMOSセンサーを搭載する。