さらに、今秋には名古屋港に部品メーカー共同の物流拠点も開設予定。物流の集約でコスト低減を図る。営業、物流の両面で態勢を整え、日本製より15~20%コスト安とされる韓国部品の優位性をアピールしていく考えだ。
大手企業も連動する。韓国最大の鉄鋼メーカー、ポスコの日本法人は、自動車部品向け鋼管の製造・販売子会社を三重県四日市市内に設立した。
既存の物流センター内で、来年初めの稼働を目指し、顧客の要望に応じて鋼材を加工する生産設備をつくる。ポスコ日本法人の広報担当者は「サービスの質をより高めたい」と話す。
グローバル化、災害で加速
韓国企業攻勢の背景には、自動車メーカーの部品調達に対する姿勢の変化がある。新興国市場が先進国を追い抜くなど、自動車の生産、販売は海外にシフト。商品開発には迅速、低コスト化、効率化が重視されるようになり、従来の取引先にとらわれず、調達する流れが強まった。