主要ターゲットに見据えるのはトヨタだ。部品メーカーの合同営業拠点を名古屋に設けるのも、トヨタグループを意識したゆえんだ。
鉄鋼メーカー、ポスコは昨春、トヨタグループに部品を納入するメーカーでつくる協力団体に、海外の鉄鋼メーカーで初加盟。「トヨタ系」として、日本での売り込みを強化している。
ウォン安を背景に、世界販売を伸ばしてきた現代自動車などの韓国メーカー。ただ、最近のウォン安修正で業績に影響が出始めている。部品メーカーの海外進出には、現代自以外との取引も増やし、経営基盤を安定させようというもくろみがあるとの指摘もある。部品で“韓流”は浸透するか。動向が注目される。(内山智彦)