記者会見する米サーベラスのルイス・フォスター・シニア・マネージング・ディレクター(左)とサーベラス・ジャパンの鈴木喜輝社長(中央)=5日、東京都千代田区【拡大】
西武ホールディングス(HD)に敵対的な株式公開買い付け(TOB)を行っている筆頭株主の米投資会社サーベラスは5日、買い付け株数の上限を、従来の発行済み株式の約4%から約12.2%に引き上げると発表した。サーベラスは現在、約32.4%を保有、TOBが成立すると最大で約44.6%を保有することになり、投資額は合計で約600億円に上る。
5日会見した米サーベラスのルイス・フォスター・シニア・マネージング・ディレクターは「日本は北米に次ぐ投資先で西武HDは日本最大の投資案件」として、TOBは西武HDの経営への影響を高めることで、コーポレートガバナンス(企業統治)を向上させる狙いがあると説明。鈴木喜輝サーベラス・ジャパン社長は「(発行済み株式の)過半を取得する意図はない」と、経営権を握る意向がないことを強調した。
サーベラスは西武HDの新任取締役候補として、これまで提案していた元金融庁長官の五味広文氏のほか、米サーベラス幹部のダン・クエール元米副大統領とジョン・スノー元米財務長官らを新たに追加し、8人を提示した。一方、候補としていた生田正治・元日本郵政公社総裁は辞退したという。