フィルター付きベント設備の対応状況【拡大】
それでも関電は、原子炉内から放射能が放出されるという最悪ケースを回避するため、アレバ社の水素再結合装置を導入。その上で水素が発生した際、「全電源を喪失しても、非常用発電装置から給電して排気設備を運転できるようにしている」(関電幹部)。
放射性物質を1000分の1に
「福島の事故では早期にベント(排気)すればよかった」。宮崎氏は強い口調でこう指摘する。
原子力規制委員会が月内にも公表する原発の新規制基準では、フィルター付きベント設備の導入が義務づけられる。事故当時はフィルターがなかったため、宮崎氏は「放射性物質放出の恐れからベントがためらわれた。それならば、蒸気に含まれた放射性物質を取り除くフィルター付きベント設備も必要になる」と新基準に一定の理解を示す。
東電は、1月から柏崎刈羽原発7号機(新潟県柏崎市、刈羽村)、2月から同1号機でフィルター付きベント設備の基礎工事を開始。原子炉建屋の外に設けられたタンクには水が貯蔵され、これが「フィルター」の役割を担う。