原発安全神話を妄信した日本 「放射能閉じ込める技術」ようやく一歩 (4/4ページ)

2013.4.7 18:15

フィルター付きベント設備の対応状況

フィルター付きベント設備の対応状況【拡大】

 格納容器から出た蒸気をタンク内の水で濾過(ろか)すれば、セシウムやヨウ素など放射性物質の量を千分の1まで減らせるという。

 「福島事故の当事者として教訓を生かし、対策を進めている。事故を起さないのが大前提だが、万が一の場合に備える」。東電幹部はこう強調する。

 とはいえ、日本でフィルター付きベント設備を導入している原発はゼロ。これに対し、27年前のチェルノブイリ事故で放射性物質が降り注いだ欧州各国では設置を義務付けたため、大半の原発が導入済みだ。

 原発の安全神話を妄信していた日本は、リスクを前提にした新規制基準でようやくスタート地点に立ったことになる。

 【沸騰水型軽水炉(BWR)と加圧水型軽水炉(PWR)】ともに蒸気を発生させて発電タービンを回すが、BWRは原子炉内の水を沸騰させて発生した蒸気を直接タービンに送る。一方、PWRは原子炉で圧力をかけて高温・高圧にした水を熱交換器に送り、別の水を蒸気にしてタービンを回す。BWRはPWRに比べ構造が簡単だが、タービンなども放射能を帯びた蒸気に直接触れるため、広範囲の安全管理が必要。

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