吉野家の発表会で牛丼をほおばるお笑い芸人の宮川大輔さん(左)と女優の相武紗季さん=10日、東京都千代田区【拡大】
吉野家はこれまで値引き競争から一線を画し、「牛焼肉丼」(480円)など高価格路線を取っていたが、今年3月までの既存店売上高は6カ月連続で減少し、客数も15カ月連続で前年割れと苦戦が続いていた。
10日会見した安部修仁会長は「価格の部分でお客さまの期待に応えられていなかった」と現状の課題を指摘。「同業他社の動きも見て、さまざまなアプローチなどから280円が適していると判断した」と説明した。値下げにより客数で約3割増、売上高で15~20%増を見込む。
また、値下げによる利益率低下を指摘されると、調達コストの削減や調理オペレーションの効率化などによる人件費の削減などで「利幅は減らない」と強調した。
吉野家が牛丼の並盛を280円に設定したことで、大手3社の価格は横並びになる。ただ、すき家は牛丼を各一律で30円値引きする「春の感謝祭」を12日午前8時まで実施しており、松屋も15日午後3時まで牛丼商品を30円値下げしている。