もっとも、空席の量に連動するLCCの運賃は出発日に近づけば近づくほど高くなり、場合によっては大手並みの水準になることもある。
西久保慎一社長は「LCCが安いといっても1週間前には1万円以上になる。当社は搭乗間際の安さに的を絞っている」と優位性を強調する。
LCCの登場で同社は苦戦が続く。全日本空輸系LCCのピーチ・アビエーションが主要拠点にしている関西空港発着路線はとくに厳しく、競合する関空-新千歳線では、搭乗率が一時30%台に落ち込んだ。このためスカイマークは関西路線を神戸空港に集約。3月31日で関空路線から撤退した。だが、同社は安さだけでは事業が長続きしないことを身をもって知っている。西久保社長はLCCについて「安いといっても大手がいての相対的な安さで、大手がいないと成り立たない。自分たちはLCCにはならない」と言い切る。関空撤退も「消耗戦を避ける」意味合いが強い。
大手でもLCCでもない「第三の道」を模索する同社は、撤退の一方、20日からLCCが就航していない仙台と福岡、新千歳を結ぶ路線に進出する。大手に対抗し、2014年2月から主力の羽田-福岡線にプラス1000円で利用できる上級クラスを導入することも検討中だ。