富士重工業初のHV「スバルXVハイブリッド」を発表した吉永泰之社長=東京都新宿区【拡大】
ブレーキや減速時のエネルギーを電気モーターに蓄えるなどの工夫も取り入れ、燃費性能はSUVでこれまでトップだったマツダ「CX-5」(ディーゼルエンジン車)の18.6キロを上回った。
SUVではなく、セダンなどでHVを出して燃費性能にこだわる選択肢もあったが、竹内明英プロジェクトゼネラルマネージャーは「これまでのHVは画一的なデザイン。購入を見送った人も多い」と、SUVでHVを投入する意義を強調した。
もっとも、HVは既に国内で43車種が販売されており、富士重の出遅れ感は大きい。走行性能を重視して独自色を打ち出したとはいえ、存在感をどこまで示せるかは未知数だ。
また、生産面でも課題を抱える。現在、富士重は北米への輸出が好調なこともあり、国内の2工場は1月からフル操業の状態が続いている。年約60万台の国内生産能力を今夏までに約1万5000台上積みする計画だが、HVが好調な売れ行きとなれば供給不足に陥りかねない。富士重は北米での旺盛な需要に対応するため米インディアナ工場の生産能力の増強を予定しているが、計画の前倒しを視野に入れないといけない可能性もある。(飯田耕司)