パイオニアが開発した有機EL照明を使った化粧台。気分や外出先によって、光の色を変えられる=19日、東京・銀座【拡大】
柔らかい光
点で発光するLED照明とは対照的に、面で発光する有機EL照明は光が柔らかいのが特徴。軽くて薄いのも利点だ。ただ、安定的に明るさを維持するのが困難なうえ、まだ高価なため普及は遅れている。
こうした課題を克服しようと、パナソニックはガラス基板に屈折率の高い樹脂フィルムを貼り合わせ、取り出せる光の量を従来の2.5倍に高めたパネルを開発。16年までに、LED照明と同程度の明るさを安定的に出せる製品の開発を目指している。
富士キメラ総研によると、国内の有機EL照明器具の市場規模は、13年の31億円から、15年には10倍の315億円、20年には35倍の1085億円に膨らむ見通しだ。