クラボウが輸入販売を始めたAZONの「UVTT」(クラボウ提供)【拡大】
業務用プリンターを手がける国内企業は多いが、クラボウ情報システム営業部部長付の成田裕さんは「割安感のある価格で大判インクジェット印刷をこなせるプリンターは少なく、アゾンと手を組んだ」と説明する。アゾンは欧州のプリンター専業メーカーとして知名度が高く、品質の良さも評価されている。
綿生地の染色加工から派生
クラボウが、本業の綿紡績事業とは懸け離れたプリンターの輸入販売を手がけたのはなぜか。実は、同社は、綿生地の染色加工では世界トップクラスの技術を誇る。染色性能を高めるため、インクジェットプリンターを他社と共同開発し、平成21年には外販にも乗り出したほどだ。ただ、1台1億5千万円もする超高級品のため、売れたのはわずかにとどまる。