アップルVSサムスン、深まる溝 アプリプロセッサー開発でも除外 (1/2ページ)

2013.5.2 08:00

 米アップルは、スマートフォン(高機能携帯電話)の心臓部品で次世代型の「A7」を2014年上期(14年1~6月)に発表予定だが、開発プロジェクトから韓国サムスンを除外した。これを受け、両者の亀裂が一段と深まりそうだ。サムスンにとってアップルの決断は痛手だが、米半導体大手エヌビディアとの事業を拡大して成長維持を図る。現地英字紙コリア・タイムズが報じた。

 「A7」はアプリケーションプロセッサーと呼ばれる電子部品で、アプリ(応用ソフト)を処理する半導体集積回路(LSI)を指す。サムスンのパートナー企業の幹部は「アップルは台湾の台湾積体電路製造(TSMC)との間で、A7に関する機密データの共有を進めている。次世代型の生産に向け、TSMCはすでに請負業者に製造設備を発注している」と述べた。

 データの読み取りや書き込みと保存の機能しか持たない従来型メモリーチップとは異なり、アプリケーションプロセッサーは計算処理に用いられる。製造業者には収益性が高いといったメリットがある。

“アップル・ショック”を最小限に食い止めたいサムスンは…

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