J.フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店は、自社のクレジットカード会員に、1万円の利用ごとに1口応募できる抽選キャンペーンを実施。賞品には、母娘で行ける北海道旅行やホテルディナーといった「体験型」が占める。
最近の母の日は、ギフトの対象に、モノに不自由しない団塊世代が増えたことで、「昔よりも喜ばれるモノ選びが難しくなってきた」(流通業界関係者)。
また、プランタン銀座の調査では、景気回復ムードの高まりもあってか、「母が期待するギフト予算」は平均3389円と前年より403円増。プレゼントに付加価値を求める流れも、体験型需要を後押しする。
こうした中、母の日プレゼントの“王道”で、差別化を図る動きも。日比谷花壇は11、12日限定で、子供や孫の描いた「おかあさんの似顔絵」に、感謝状を添えて贈る生花のアレンジメント「ありがとメダル」(2100円)を日比谷公園店(東京都千代田区)で販売。「世界に一つだけの贈り物で、感謝を表現してほしい」(同店員)と呼びかけている。