みずほ証券は1月、シンガポールでのM&A助言業務を新たに始めた。「日本と東南アジア間の案件が急速に増加している」(同社)ため、先物商品の取り次ぎや清算業務などを手がけてきた子会社、みずほセキュリティーズシンガポールの役割を見直した。みずほは、昨年公表された日本企業関連のM&Aで最大案件だったソフトバンクによる米スプリント・ネクステル買収(約2兆円)で、ソフトバンク側のアドバイザーに名を連ねるなど実績を伸ばしている。
SMBC日興証券は昨年12月に、インドの総合金融グループ、コタック・マヒンドラ・グループとM&A助言業務で協力を開始。親会社の三井住友銀行が10年に同グループの中核銀行と提携していた。4月に就任した日興の久保哲也社長は「これから増えるインドでのM&Aで強みを発揮できる」と強調する。
M&A助言のレコフによると日本企業の海外M&A件数は昨年、515件と過去最多を更新した。日本企業関連では、野村ホールディングスが強いが、銀行系各社はメガバンクの国内営業基盤などを活用して強化しており、競争激化は必至だ。