ヤマダ電機 今期営業益35.3%増へ スマート住宅に注力

2013.5.10 08:00

 「(創業者の)山田だけだ」

 家電量販最大手のヤマダ電機は9日、2014年3月期の連結売上高を前期比14.1%増の1兆9410億円、営業利益を35.3%増の459億円、最終利益を7.2%増の238億円とする見通しを発表した。

 新築やリフォームをめぐる消費増税前の駆け込み需要も見越し、省エネ性能に優れたスマート住宅事業に注力。子会社エス・バイ・エルなどとの連携を強め、約200店舗に販売窓口を開く計画だ。

 ヤマダは前期の業績低迷をうけ全役員が降格、山田昇会長が社長に復帰する。同日の会見で岡本潤副社長は「グループ全体で4400を超える店舗網を活用し、新規ビジネスを開拓できるのは(創業者の)山田だけだ」と説明した。業績回復の評価は個別に実施する。

 同日発表した13年3月期連結業績は、売上高が前期比7.3%減の1兆7014億円、営業利益は61.9%減の339億円、最終利益は61.9%減の222億円。エコポイント制度や「地デジ特需」の反動が響いた。

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