カフェチェーンの出店増加やコンビニエンスストアでの販売などを背景にコーヒー全体の需要が伸びる一方、不振が続く缶やペットボトル入りコーヒーのテコ入れに飲料各社が乗り出している。
キーワードは「カフェ路線」。無糖カフェラテタイプの新製品を9日発表した日本コカ・コーラをはじめ、各社はカフェで人気の高い風味を積極的に展開する。40代以上のサラリーマンらに人気だった「ミルク入りで甘め」の路線を見直し、若年層を取り込みたい考えだ。
「新しいリラックスタイムを提案したい」。ペットボトル入りの新コーヒーブランド「LUANA(ルアーナ)」(280ミリリットル入り・税込み147円)を企画、開発した日本コカ・コーラの島岡芳和グループマネジャーは、従来はターゲットに据えていなかった女性層などの需要開拓に意欲をみせた。味の秘策は「無糖のミルク入り」だ。