オリンパスが発表したミラーレス一眼カメラの新シリーズ「OM-D」【拡大】
オリンパスは15日、不振のデジタルカメラ事業を立て直すため、低価格のコンパクトデジカメから撤退し、製造拠点を集約すると発表した。成長が期待できるミラーレス一眼などに経営資源を集中し、収益改善を図る。
一方、2013年3月期連結決算は医療事業が牽引(けんいん)し2年ぶりの最終黒字に転換。損失隠し事件で悪化していた自己資本比率も12年3月期末より約11ポイント高い15.5%に回復した。
コンパクトデジカメはスマートフォン(高機能携帯電話)の普及で販売が低迷し、価格下落が激しくなっている。このため、2万円以下の「Vシリーズ」などの開発を中止し、機種数を大幅に削減する。規模を縮小して開発費や営業費を抑制し、リスクを最小化する狙い。
さらに、中国とベトナム、日本の計5拠点で行っていたデジカメの製造を2拠点に集約し、人員も来年3月までに約3400人減らす。