料金プランも、定額制で数百万曲が聞き放題だったり、広告付きで無料のサービスも選べるなど、各社がユーザーの使い勝手に応じて工夫をこらしている。
アマゾン・コムは従来はCD販売が中心だったが、ネット経由の音楽配信も拡充。購入したCDの電子ファイルをクラウドで提供するサービスも1月に始めた。ツイッターも4月、ユーザーのツイート(投稿)を分析して人気曲などの音楽情報を発信するサービスを米国や英国で始め、音楽事業に本格進出した。
各社が音楽配信に力を入れる背景には、ネットとモバイル機器の急速な普及がある。アップルが音楽配信サービス「アイチューンズ・ストア」を始めたのは10年前の2003年4月。ダウンロードした楽曲を携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」に入れて持ち歩き、時間や場所を問わずに楽しむスタイルが若者の間などで定着した。