ただ、敷島製パンのような大手メーカーはこだわりの味を追究。味のトレンドも「ふんわりやわらか」から「もっちりさらさら」といわれる、ご飯のような食感と後味のさわやかさがトレンドとなっている。
国産小麦を使ったパンは、大手メーカーでは敷島製パン以外にも、山崎製パンが「国産小麦食パン」を発売している。こちらも北海道産で「きたほなみ」「春よ恋」「ゆめちから」を使用。2004年から販売を継続している。
日本の食料自給率は11年のカロリーベースで39%。食生活の変化や生産者の高齢化などで、1965年の73%から大きくダウンしている。敷島製パンも山崎製パンも「日本の食料自給率向上」を目指して国産小麦使用のパンを販売。国民食となったパンがどこまで貢献できるかが注目される。
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≪FROM WRITER≫
長いデフレの影響で、低価格競争にはもう驚かなくなったが、6枚切りの食パン1斤の平均価格が100円とは確かに安い。6回分の朝ご飯が100円で済んでしまう。しかし、安価な製品が流通する世の中は、うまい話ばかりでもないことに、消費者もとっくに気づいている。もちろん安いパンに問題があるということではない。ただ、いくら安くても大量に農薬が使われた野菜や、保存料や添加物がたっぷり入った食品も存在している。買いたい人はどれだけいるだろうか。