国産小麦入りパンが高いといっても、安全が確保され味と品質が高いのであれば、個人的には220円は惜しくない。ゆめちから入り食パンをちぎって口に入れてみると、確かにもっちりしてどこかご飯を思わせる食感。食料自給率アップを考えながら財布を開くことはあまりなかったが、おいしさと安全の選択に「自給率向上」がついてくるのなら、なかなかだと思う。(滝川麻衣子)
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≪KEY WORD≫
■国産小麦
農林水産省によると2012年で小麦の自給率は11%。主産地は7割程度が北海道で、銘柄には「ホクシン」「春よ恋」「キタノカオリ」「ハルユタカ」などがある。小麦の栽培は寒冷で乾燥した気候に適していて、収穫時期の6~7月ごろに高温多湿な日本では病害が発生しやすい。とくに需要の多いパン向きの強力小麦にこの傾向が強く、国産小麦は菓子やうどん用の中力小麦がほとんど。そこで収穫時期を早めることで病害を減らせる秋まき小麦を品種改良したのが、超強力小麦の「ゆめちから」だ。食の安全や自給率を向上させるために、生産拡大に期待がかかっている。