三菱UFJニコスが発行する「VIASO(ビアソ)カード」=東京・秋葉原の同社(写真は個人情報保護のため一部を加工しています)【拡大】
これに伴って、ヤフーの発行する「ヤフーカード」は、自社のネット通販サイトに加え、Tポイントの加盟店約5万7000店でもポイントをためたり、使ったりすることができ、ネットと店舗双方での利用増を促す。
楽天カードは、カードの知名度アップを狙い、初めて全国放送のテレビコマーシャルを展開中だ。「グループのネット通販『楽天市場』以外から広く入会者を増やしたい」(広報)と意気込む。
カード各社の顧客争奪戦の背景について、野村総合研究所の成田剛史・上級システムコンサルタントは「ビッグデータの活用が進み、膨大な顧客情報が分析できるようになった」と指摘。その上で「店舗主導だった集客をカード会社が自ら行い、需要をとらえる流れは今後強まる」と予測する。