シャープの本社=大阪市阿倍野区【拡大】
今回のCECパンダとの協業は、技術流出を避けるため基礎研究から商品製造まで一貫して手がけた「自前主義」からの脱却に向けた本格的な試金石となる可能性がある。
自己資本比率が1桁まで低下しているシャープにとって、投資負担を減らすとともに、IGZO関連の需要を逃さないために生産能力を増強するという二律背反を両立させるには、“虎の子”のIGZO技術を新興国メーカーに供与するのもやむを得ないと判断したもようだ。
IGZOはシャープが世界で初めて液晶の量産に成功した技術で、省エネ性能に優れ、画面が高精細でタッチパネルの操作性が高い。しかし、韓国・サムスン電子など海外の競合他社が技術開発を急いでおり、「優位性が確保できるのは2年程度」(証券アナリスト)とされる。