シャープなぜ創業精神守れなかった “ゾンビ経営者”との決別なるか (1/6ページ)

2013.6.9 07:00

シャープの中期経営計画説明会終了後、経営信条を報道陣に見せる高橋興三副社長=5月14日、東京都千代田区

シャープの中期経営計画説明会終了後、経営信条を報道陣に見せる高橋興三副社長=5月14日、東京都千代田区【拡大】

  • シャープ堺工場=堺市堺区(本社ヘリから)
  • 社長交代の記者会見を終え、握手を交わす奥田隆司社長(左)と高橋興三副社長=5月14日、東京都千代田区

 経営再建中のシャープ次期社長、高橋興三副社長は5月14日に都内で開かれた社長交代会見の場で、「新生シャープはどういう会社か」と問われ、一枚のカードを懐から取り出した。書かれていたのは創業者、早川徳次氏の言葉をもとにした経営理念で、「いたずらに規模のみを追わず…」とはじまる。

 シャープは世界最大規模の液晶パネル工場を堺市に建設した結果、経営危機を招いた過去との決別を目指すが、経営陣の刷新を発表した後も「居座りを求める“ゾンビ経営者”たちの動きがあった」(関係者)という。

 原点回帰で再生を

 「全部正しい。すばらしい創業の精神があったのに…」。

 高橋副社長は会見後、表裏に経営理念と経営信条が書かれたカードを記者やカメラに向けながら、こう唇をかみしめた。

 経営理念にはこうある。

 「いたずらに規模のみを追わず、誠意と独自の技術をもって、広く世界の文化と福祉の向上に貢献する…」

社員がカード化して携帯するようになった

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